写真家であり映画監督でもある若木信吾の最新作は
15年間撮りためた幼なじみの二人「英ちゃん」と「弘ちゃん」の写真集
軽度の精神遅滞者(知的障害者)である「英ちゃん」と「弘ちゃん」。
子供のころはいつも三人で一緒に学校に通っていたけれど、大人になるにつれ、彼らとの距離は少しずつ離れていく。
それでも会うたび変わらず話しかけてくれる二人だった。
その二人の持つ「純粋さ」にあこがれ、15年間、写真を撮り続けてきた写真家・若木信吾。
この先もずっと撮り続けていくつもりだったが、英ちゃんが去年、突然の事故でこの世を去ってしまう……。
「この事故をきっかけに二人の写真を一冊の写真集にまとめることを決めました。
写真を撮るという行為をとおして、二人とコミュニケーションを続けてきた写真家のライフワークともいうべき作品。
二人の撮影で培った人との距離感や撮影のスタイルは、僕の仕事に活かされています。
今回の写真集制作ではクラウドファンディング(IMA FANd!)という仕組みを利用し、支援者を募りました。
有名人でもない幼なじみが写真に撮られ、本という形になって世界のどこかに伝わり、保存され、人間の寿命よりも長く生きていく。
たとえ少数でもそれを見てくれた人たちがちょっとでも共感してくれたり、おもしろがってくれたりしたら……」(若木信吾談)
そんな願いから生まれたまったく新しい写真集を刊行いたします。
サイズ:210×140mm
頁数:208ページ