秋山亮二『DEAR OLD DAYS 往事成追憶 -中国の子供達 III-』
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秋山亮二『DEAR OLD DAYS 往事成追憶 -中国の子供達 III-』

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6月中旬の発送を予定しています 中国で大反響を呼んだ『你好小朋友-中国の子供達』復刻版から2年。 同じくヒット作となった昨年の続編『光景宛如昨-中国の子供達-II』を経て、 新たな未発表作品が“DEAR OLD DAYS 三部作”の最終章として完成しました。 『你好小朋友―中国の子供達』(1983 年発行)の復刻版は、中国では 2009 年 6 月 1 日の初 日に初版が完売。上海、杭州、成都で開催した発売記念イベントには、各会場に 500 人以上 もの人が訪れ、秋山亮二氏のサインを求めて長蛇の列ができるという大反響を呼びました。 同時にオンライン上で行われた、複数の中国メディア共同による「写真集に写っている子 供を探すプロジェクト」では、大人になった 10 名の子供達を発見。イベント会場で秋山氏 と彼らが再開する様子なども大きな話題となり、中国のメディアのみならず、日本でも NHK のドキュメンタリーで放映されました。 そして“子供写真の金字塔”とも評されるこの写真集の復刻版制作過程で、秋山氏が 80 年代初頭に撮影した約 8000 枚の写真の中に未発表のまま埋もれていた素晴らしい作品が 多々あることが明らかになり、2冊目の続編『光景宛如昨―中国の子供達 II』が 2020 年 6 月 1 日に発売。中国最大のオンラインブックストア豆瓣の 2020 年度書籍ランキングのアー ト・デザイン部門で1位、日本でも写真集専門のオンライン書店で 2020 年の年間売り上げ 1 位を獲得するなど、二作目も中国と日本の双方で大好評を得ています。本作はそのシリー ズ第三弾、“DEAR OLD DAYS 三部作”の最終章となります。 懐かしい時代のさまざまなアイテムがよりリアルに。 本作も前作同様、子供たちだけでなく、当時のライフスタイルを感じさせる背景や物、大 人達の姿にもフォーカスしています。手編みのベビー靴、花柄のタオル、ホーローのたらい、 路上の理髪店、70〜80 年代に流行した化繊のシャツ、40 年前のありふれた日常風景は、子 供たちの純真な笑顔の背景にある彼らの家庭や学校、時代をリアルに伝えてくれます。いず れのカットもグラフィカルに切り取られているのは秋山氏ならでは。 フィルムについたカビをそのまま残し「時の流れ」を表現。 前二作と違うところは、「時の流れ」によりこだわったところです。本作の十数点のネガ フィルムはベース面にまでカビが浸透しており、物理的な洗浄で除去することができませ んでした。化学薬品でネガを損傷することを避け、データ上でレタッチ修正することにした のですが、一方で、このカビは 40 年の時の蓄積であり、そのまま残してもいいのではない かという思いも編集者にはありました。そのことを秋山氏に告げると、「それは時の流れを 示すものです。そのまま残してください」と即答。全 116 点の中の 9 点に、フィルムに付い た黄色いカビの痕跡が修正されずにそのまま残されています。 119 枚の写真が紡ぐ幸せのストーリー。 本作の巻末には、秋山氏と写真家の濵田英明氏の対談を掲載しています。濱田氏は NHK 大 河ドラマのスチール写真や、その他さまざまな媒体で活躍するとともに、自身の子供を撮影 した『Haru and Mina』、また自費出版で 6000 部が完売した『DISTANT DRUMS』などの写真集 でも知られる人気写真家で、その濱田氏が影響を受けた人物の一人として秋山氏を挙げて いることから、この対談が実現しました。この対談の中で秋山氏は、一枚の写真の前後に存 在する物語について語っています。 「写真の背景が見えてこなければ、写真を撮る気持ちにはなれない」 「ずっと長く見ていたいものを一瞬の中にずっと閉じ込めることができたらなあって、 ずっと思ってるのかもしれません」 こういった言葉からは、写真は一瞬を切り取った記録であるということが原点であり ながら、その一瞬から長い物語を撮る者も見る者も感じることができる芸術作品になりう るということを改めて実感させられます。 被写体が楽しそうだったり嬉しそうだったりして、自分自身がずっと見ていたいと思う 時しか撮らないという秋山氏の写真は、ある意味、幸福な瞬間を切り取ったものばかり。私 たちはその一枚一枚から、その数だけの幸福な物語を読み取るができます。このシリーズを 見ていて心が温まるのは、懐かしいというだけではなく、そこに幸せが溢れているからなの です。写真というものの素晴らしさを改めて実感できるシリーズとして、多くの人に長く見 続けていただけたらと願っています。(文・青艸堂) 秋山 亮二 Ryoji Akiyama 1942 年生まれ。東京都出身。 父は写真家の秋山青磁。 早稲田大学文学部卒業後、AP 通信、朝日 新聞社写真部を経てフリーの写真家に。インドの飢餓や離島の過疎化などフォトジャーナリス トの視点から積極的に取材、発表。深瀬昌久、森山大道らとともにニューヨーク近代美術館の 「New Japanese Photography」など国際展に参加。 個展「Ryoji Akiyama Photography」(ライス 大学、ヒューストン)も開催。主に6×6版の二眼レフで人々の生活を撮影。 ニューヨーク、イ ンドネシア、中国など「旅する者の視点」から対象を淡々と捉えた作品を発表し独自の世界観を 構築した。作品はニューヨーク近代美術館、東京都写真美術館、宮城県立美術館、呉市立美術館、 川崎市市民ミュージアム、青森県立美術館などに収蔵。 作品集に『津軽・聊爾先生行状記』(津 軽書房)、『ニューヨーク通信』(牧水社)、『楢川村』(朝日新聞社)、『奈良』(游人工房)など。 翻訳書に『アメリカの世紀 1900-1910 20 世紀の夜明け』(西武タイム)、エッセイ 集に『扇子の ケムリ』(法曹会)がある。 『DEAR OLD DAYS 往事成追憶 -中国の子供達 III-』 秋山亮二 ◎Format/ソフトカバー ◎Pages/144 ◎Size/260*250*14 ◎Weight/0.795kg ◎Paper/Art Paper ◎編集制作、印刷製版などはすべて上海で行なっています。 ◎発売/2021 年 6 月 1 日(中国)。