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写真家・岩根愛の呼びかけに、石内都、アントワーヌ・ダガタ、骆丹、ERIC、キム・ジンヒ、沈昭良、石川竜一、 ベク・スンウ、マンデラ・ハドソンら、7つの文化圏、10名の写真家たちが呼応した。
コロナで世界の行き来が分断される中、いま同じ時間に生きる写真家は、各地で何を考え、制作しているのか─。
日本、フランス、中国、香港、韓国、台湾、アメリカ。それぞれの時間が凝縮されたフォトストーリーとエッセイ。
赤々舎から刊行する写真雑誌〈Decades〉は、世界が新しく分断される今、2020年に何を見たのか、2000年には何をしていたのか、「20年間」という時間軸を1冊に綴じ込め、お届けします。
目次
写真/文:
001 Preface
005 石内都 Ishiuchi Miyako(日本) ── From Mother's to ひろしま/ hiroshima
021 アントワーヌ・ダガタ Antoine d'Agata(フランス)── INTOXICATION.
041 骆丹 Luo Dan(中国)── Nowhere to Run / Laughter
061 ERIC(香港/日本)── The Indescribable
081 キム・ジンヒ Jinhee Kim(韓国)── Finger Play / 2000
101 岩根愛 Ai Iwane(日本)── A New River Flows
121 沈 昭良 Shen Chao-Liang(台湾)── For the Past and the Future
141 石川竜一 Ryuichi Ishikawa(日本)── Offline
161 ベク・スンウ Seung Woo Back(韓国)── DAILY STAMP WORKS / IN THE ROOM
181 マンデラ・ハドソン Mandela Hudson(アメリカ)── Red Duffle Bag / More News from Babylon
194 Chronicles 2000 / 2020
196 Profiles
198 Afterword
編集:岩根愛、姫野希美、河西香奈
編集アシスタント:折笠純
クリエイティブディレクション: 佐藤 啓(射的・TURTLEHEADS)
アートディレクション/デザイン: 樋口裕馬(YUMORE・南向・TURTLEHEADS)
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親愛なる友人たちへ
なかなかお会いする機会がなく、とても残念です。
お変わりないでしょうか?
私は、目の前の変化に反応しながら、
異国の貴方や、遠くに住む友人たちのこと、
どうしているかな? とよく考えています。
離れていても、貴方のことをこうして身近に感じること、以前にもあったと、
思い出しました。
それは20年前のことで、あの時も、これから世界が変わる、と誰も彼もが言っていました。
今年、それから2000年に、何をしていたのか、
いまこの時を同じく生きる写真家に、聞いてみたいと思いたちました。
── 岩根愛