リカルド・カセス『Estudio elemental del Levante』
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リカルド・カセス『Estudio elemental del Levante』

3,850 JPY

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カラフルな鳩レースを撮った『Paloma al aire』(2011年)で一躍注目を集めた、スペインを代表する写真家、リカルド・カセス。新作『Estudio elemental del Levante』では、一番身近な環境であるスペインのレバンテ地方を舞台に、2010〜2020年の10年をかけてイメージ同士がもたらす視覚言語を探求しながら、写真集でしかできないイメージのレイヤーを生み出している。 ビーチとパエリアという古典的なアイコンを越えて、もっと深くこの土地の特徴に着目すると、そこには音楽バンド、ヤシの木、建設業というシンボルがあった。そこから発展して、カセスは東南アジアからやってきたヤシオオオサゾウムシがヤシの木に寄生すると、木はたちまち枯死するという、もうひとつの物語に行き着く。最終的にこの写真集の中心となったのは、ヤシの木、吹奏楽隊、そしてヤシオオオサゾウムシという3つの要素。これらは現代スペインのシステムの崩壊、暴力、衝突を心象地図として描いている。それぞれの要素が合わさることで不協和音が誘発され、この末期的状況における警鐘として、耳障りな金属音がイメージから発せられている。 本書では、ページ内で写真の一部分が切り抜かれ、イメージの隙間を通してもうひとつのイメージが現れるという特殊な製本を試みている。イメージが重ね合わさることで、表紙が象徴する錯乱した楽譜の混沌とした構造を露わにする。『Estudio elemental del Levante』は、狂気じみた輝きの終焉を楽しむためのレクイエムでもありながら、カセス独自の美学が貫かれ、乾いた土地にもたらされたエキゾチックなモチーフは、私たちの想像を掻き立ててやまない。 リカルド・カセス(Ricardo Cases) 1971年、スペイン・バレンシア州アリカンテ県オリエウラ生まれ。バスク大学で情報科学の学士号を取得したのち、 2006年に写真コレクティブ「Blank Paper」に参加。2009年にデザイナーNataliaTroitiñoと共に「Fiesta Ediciones」を結成、2013年からプラットフォーム「AMPARO」のメンバーとなる。2007年からはCASA(バレンシア)、Blank Paper、European Institute of Design、EFTI(全てマドリード)などの学校で写真を教える。2019年、Musee Nicéphore Niépce(フランス)で個展「Estudio elemental de Levante」を開催。主なグループ展に、2013年にIMA gallery(東京)とLE BAL(パリ)で開催された「New Spanish Horizo​​n」、2017年のアルル国際写真フェスティバルで開催されたBlank Paper Photography Collectiveの展示などがある。主な出版物に『Paloma al aire』(Photovision-Schaden-Dewi Lewis、2011)、『Elporquéde las naranjas』(Mack Books、2014)、『El blanco』(Dalpine、2016)、『Sol』(Dalpine、2017)などがある。