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林典子 写真集『ヤズディの祈り』

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著者:林典子 出版社:赤々舎 発行日:2016/12/27 判型:並製 サイズ:A4変 ページ数:224ページ デザイン:松本久木 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【商品について】 ダーシュ(イスラム国)に攻撃され、美しい故郷を失った民族、ヤズディ。 ひとりひとりの存在に寄り添い、その祈りと願いをあらわすフォトストーリー。 シリアとイラクの国境にほど近いシンガル山に、独自の宗教と文化を継承してきた民族、ヤズディ。 2014年8月3日、ダーシュがその村々を攻撃した瞬間から、彼らの苦難は始まる。山中に逃げ込み、暑さと空腹で衰弱した子どもたち。イスラム国戦闘員に捕らえられ「結婚」させられた女性たち。集団殺害された男性たち。 林典子の写真は、故郷を後にした彼らの「落とし物」に目を凝らし、難民キャンプやシンガル山での日々の暮らしを静かに照らし出す(時には数ヶ月も彼らと生活を共にして)。 難民としてヨーロッパやアメリカを目指したヤズディもいる。コミュニティが存在するドイツへと渡った彼らひとりひとりのポートレートと、遥々と携えてきた大切なもの。道はここにも続き、脈々と心に在りつづける故郷の面影を写し出す。 出来事を直接的に説明する写真は一枚もない。 しかし一枚一枚を積み重ねるように撮られた写真と言葉は切実に語りかける─── 私たちが見るヤズディの悲劇と苦難は他人事だろうか。 ひとりひとりの声と存在に目を凝らす一冊。(写真140頁とテキスト70頁) 私は2015年2月からイラク北部とドイツを訪れ、故郷の村を追われたヤズディの人々の取材を始めた。 ヤズディを取りまく状況は変化し続けている中、今も故郷のシンガル山で避難生活を送る住人たち、美容師の夢を諦めてイスラム国に復讐するために兵士になった女性、一度はイスラム国戦闘員と結婚させられたが、その後脱出し今はドイツの高校へ通う少女たちなど・・・彼らの証言を記録し、生き抜く姿を切り取った。(中略) 「中東の内戦」や「欧州の難民問題」など一時的なニュースの一部としてではなく、私たち一人一人と同じように個性ある人間であるヤズディの人々が、今後どのように信仰やアイデンティティーを未来へ引き継いでいくのかを想像していただけたらと思う。 今も家族と共にシンガル山で避難生活を送り、2年前から取材をしてきたヤズディ教徒のファハドさんは、今年再会した際、別れ際にこうつぶやいた。 「生き残った私たちの人生は、これからもずっと続いていくのです」(林典子) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【作家プロフィール】 林典子/noriko hayashi 1983 年生まれ。大学在学中に、西アフリカ・ガンビアの地元新聞社、ザ・ポイント紙で写真を撮りはじめる。 
「ニュースにならない人々の物語」を国内外で取材。米ワシントン・ポスト紙、独デア・シュピーゲル誌、仏ル・モンド紙、デイズ・ジャパン誌、米ニューズウィーク、マリ・クレール誌(英国版、ロシア版)など、数々のメディアで作品を発表。著書に、『フォト・ドキュメンタリー 人間の尊厳 ̶̶ いま、この世界の片隅で』(岩波書店)、『キルギスの誘拐結婚』(日経ナショナル ジオグラフィック社) 【受賞歴】 
2011年 第7回名取洋之助写真賞 
2012年 第8回DAYS 国際フォトジャーナリズム大賞1位 
2013年 米アレクシア写真財団写真賞ファイナリスト、フランス世界報道写真祭「ビザ・プール・リマージュ」特集部門最高賞「ビザ・ドール(金賞)」 
2014年 全米報道写真家協会(NPPA)「フォトジャーナリズム大賞」現代社会問題組写真部門1位 
2016 年 第16回三木淳賞受賞

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