村越としや 写真集『火の粉は風に舞い上がる』 "BURN AFTER SEEING"
5ac892935496ff39d700239f 5ac892935496ff39d700239f

村越としや 写真集『火の粉は風に舞い上がる』 "BURN AFTER SEEING"

¥4,320 税込

送料についてはこちら

著者:村越としや 出版社:リブロアルテ 発行日:2014/9/20 判型:上製 サイズ:255×255㎜ ページ数:108ページ テキスト:増田玲(東京国立近代美術館主任学芸員)      谷口昌良(長応院住職、空蓮房房主) アートディレクション:加藤勝也 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【STATEMENT】 夕暮れが迫る群青の空に優しい線を描く火の粉はまるで赤い蛍だった、そして強い風が吹き抜ける瞬間にだけ炎は少し音を発て、たくさんの赤い粒を辺りに撒き散らした。赤い光の粒は群青から藍へと変わる空に次々と吸い込まれるように消えた、それらを眼で追いながら光はどこへ行ってしまうのかを考えていた。空は更に深く濃く沈んでゆき、そこから徐々に浮かび上がる小さな灯りにじっと眼を凝らした。風に飛ばされ、舞い上がり、消えてゆく、そんな火の粉を繰り返し見ているうちに日は完全に沈み、肌に寒さを感じた、そしてぼくはとても大切なものを無くしたときに覚えた寂しさと似た感情にようやく気が付いた。暗い田んぼ道に火の気はもう無い、吹く風は冷たさを増し、色の消えた空にはいくつかの星が見えた。          村越としや ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 村越としや写真集「火の粉は風に舞い上がる」は、2014年9月20日よりスタートしました吉祥寺美術館の個展に合わせて制作されました。福島県須賀川市出身の若手写真家・村越としやは、拠点を東京に置きながら2006年以降度々故郷に足を運び、その風景を撮影してきました。その蓄積は8冊の写真集となった他、2009年に自ら設立したTAP Galleryでも発表しています。またその他ニコンサロンやコニカミノルタプラザなど、老舗ギャラリーでも多数の個展、グループ展を開催、2011年には日本写真協会賞新人賞を受賞しました。 郷里を襲った東日本大震災に衝撃を受けながらも、これまでのスタイルを崩さず地道に、そして粛々と取材を続けています。そうした中で生まれる写真もまた静かな佇まいをみせ、一見等しく平穏な風景から、福島の変化がひしひしと伝わってきます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【著者プロフィール】 村越としや/Toshiya Murakoshi 1980年福島県生まれ。2003年、日本写真芸術専門学校卒業。2009年、東京・清澄白河に自主ギャラリー「TAP」を設立。2011年、日本写真協会賞新人賞受賞。個展やグループ展を多数開催し、2014年9月、「火の粉は風に舞い上がる」(武蔵野市立吉祥寺美術館)を開催。