根本 千絵『長崎 幻の響写真館 井手傳次郎と八人兄妹物語』
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根本 千絵『長崎 幻の響写真館 井手傳次郎と八人兄妹物語』

¥2,160 税込

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著者:根本 千絵 出版社:昭和堂 発行日:2016年7月25日 判型:ソフトカバー サイズ:B5版 ページ数:255ページ ------------------------------------------------------ 17歳で入市被爆した著者の母。2005年に母が他界した後、生前に語られなかった出来事を追い求め、著者による親類への取材が始まり、随時ブログで取材記事が公開されていった。 本書はその取材の聞き書きをまとめ、著者の祖父・井手傳次郎が営んだ響写真館が遺した写真と共に纏め上げた1冊。 昭和のはじめの長崎、片淵町に昭和2年からたった16年だけ存在した井手傳次郎の響写真館。傳次郎撮影のガラス乾板(ネガ)は新たに焼き付けられ、本書ではそれらの中から170枚以上の写真を掲載。激動の時代を長崎で生きた家族のかけがえのない歴史を紡ぎ出す。 【プロフィール】 根本千絵   1956年東京都生まれ。詩人・谷川雁が立ち上げた宮沢賢治の童話を身体で表現する「ものがたり文化の会」ねもとパーティを主宰。さまざまな世代の子どもたちとの対話を三十年以上続けている。2007年よりブログ「かんからかんのかあん」で、おじ・おばの聞き書き『長崎八人兄妹物語』を発信。長崎在住のグラフィックデザイナー山崎加代子と協働で9年がかりで『長崎 幻の響写真館』を出版した。 ----------------------------------------------------- 【目次】 八月九日 雲の切れ間 ●八人兄妹と響写真館 ○四男 清明―――昭和六年生まれ 夏木はどこに/片淵・西山川のほとり/多趣味で凝り性な父親/悪ガキ三人組/毎日がケンカ/井手家の家訓/長崎中学入学式の事件/血マゲル/軍港長崎と戦艦武蔵 ○五男 徹生―――昭和八年生まれ 悪ガキと優等生のふしぎなベクトル/桜ヶ丘幼稚園入園式の事件/徹生の仰天記憶力・長崎片淵町の地図/城ノ古址・蝶取り事件/長崎師範学校附属小学校/逃げるが勝ち/附属小 対 伊良林小の戦い/お弟子さんたちと/長崎ぶらぶら節/夏木はどこに ○三女 美夜―――昭和十一年生まれ ようこそ響写真館へ/徹生の響写真館見取図/なんでもある長崎/あんたたち/母・梅子/母との相性/嫉妬/検閲/木炭事務所/幸蔵兄さんの出征/しかぶる/栗ご飯/夏木はどこに-外食券食堂と夜の海 ○長男 桃太郎―――大正九年生まれ 妻 睦子―――昭和二年生まれ 夏木はどこに/写真館を閉じたわけ/新型爆弾ト思ワレル/暗号兵の仕事/香焼鳥/黒い雨 ○長崎へ 佐世保・森山一信・雅子夫婦……傅次郎の弟・西田清一/東京都写真美術館に寄贈/バチが当たる/佐世保と長崎 佐世保・従姉妹ミチ……墓誌/宿題/トラック三杯/封印/遠藤周作文学館 活水女学校……クスの木/チャペル/桃太郎先生 幼なじみタエ子……寝ぼすけ遅刻大将/夏木はどこに/広島で/上京 同級生タミ……秘密のやりとり/おしゃれ/三菱兵器大橋工場・東方遙拝/八月九日 ●ガラス乾板 ガラスのネガ/メリークリスマス ○謎の兄さんと伝説の暴君―――幸蔵・泉・清明三兄弟会談 知られざる幸蔵兄さん/デジタルな記憶/マッカーサー/流された盆栽/鶏小屋/夏木はどこに ○次男 幸蔵―――大正十一年生まれ 大徳寺のクスの木/桃太郎との東京生活/出征/追及/インパール作戦・烈師団/恋飯島に島流し/復員 ○三男 泉―――昭和五年生まれ 暴君は虚弱体質/科学・技術・学問の先進地長崎/井手家のファーブル/絵描きになりたかった/長崎を離れる/鹿島中学沈殿組 ●井手傅次郎と古賀梅子―――響写真館開館まで 浦上教会に預けられる/十五歳で上京/古賀梅子/出逢い/平福百穂/結婚/長崎へ帰る/写真館のお弟子さん/写真画集『長崎』『雲仙・島原』 ○長崎から多良へ ひとつ帽子と桃まんじゅう/多良は天国/自給自足の田園生活/ウンチ街道/終戦/父や兄との対話/自然の中で/タラへ/有明海 ○八月九日 ○多良から奈良へ 佐賀県多良・津崎写真館/沈殿組三羽ガラス/津崎和朗さんの話/御挨拶/なぜ長崎に帰らなかったのか/動き出した傅次郎/写真館を手放す/奈良へ ●風景を失った少女たち