毎朝流れてくるラジオのような、
気持ちのいいエッセイ集。
ありそうでなかった!
アメリカの時代だった[二〇世紀アート]がぐんぐんわかる。
絵画も写真も映画も音楽も、数多くの著名なアーティストたちと交流してきた著者と散歩するアートの世界。
アンディ・ウォーホル、パティ・スミス、ウィリアム・クライン、ジャクソン・ポロック、ヴィヴィアン・マイヤー……「私のお気に入り」!
[本文より一部抜粋]
『Strange Messenger(奇妙な使者)』と題された展示会場に足を踏み入れるなり、それは、震えるほど感動しましたね。だって、パティの歌声がその絵から聞こえてきたわけですから。そして、その熱が冷めやらぬままニューヨークに戻り、すぐに彼女にコンタクトして「ぜひ、東京で展覧会をやりたいんです」と直訴しました。もじもじと少し恥ずかしそうに「あのね、あたし、実は写真も撮ってるのよ」といわれ、そのまま「ちょっとついてきて」と彼女の家の通りをはさんだところにあったストアフロントのスタジオで、箱いっぱいのポラロイド判型のモノクロ写真を見せられたのです。
第1章 ニューヨーク、ニューヨーク
第2章 静かに消えゆくストアフロント
第3章 ニューヨーク・スクールの始まり
第4章 WEST COAST ART & NEW YORK ART
第5章 パーソナルな視点を持った写真家たち
(太田出版HPヨリ)